「国家が諸君のために何ができるかを問わないで欲しい---諸君が国家のために何ができるかを問うて欲しい(ジョン・F・ケネディ)」(『教養としての世界の名言365』,佐藤優,宝島社)
○他者や社会(環境)が私たちに与える影響は決して小さくありません。しかし,私たちは他者や社会の奴隷ではありません。私たちには自由意志があるのであり,他者や社会を自分の思い通りに変えることはできなくても,自分の心の持ち方を変えることは私たちの意思次第なのですから,どのような心構えや心がけで生きるかを選択する権利だけは投げ出さないようにしたいものです。そもそも,私たちと他者,私たちと社会とは,切っても切れない密接な関係にあるわけですから,私たちの心の持ち方が変わることによって他者や社会が変わっていく可能性は十分にあります。他者や社会の影響力を過大評価して,自分の人生を他者任せ,社会任せにしてしまうのではなく,自分の人生を主体的に切り開いていく努力を決して諦めることなく,そのことを通じて多少なりとも他者の役に立ち,社会に貢献することをこそ目指すべきなのではないでしょうか。(2021年1月5日)(前書き)(7)(11)(15)関連