「自分を不幸だと思わなければ,不幸は存在しないのである。ちがう言い方をすれば,幸福も不幸も,そのひとの考え方次第ということになる。」(「幸福をウンヌンする前に」(『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは?』所収),井上ひさし,文藝春秋)
◯生きているということは一つの奇跡なのであり,生きているということは,ただそれだけ有り難く,幸せなことなのではないでしょうか。したがって,私たちは誰もが,本当はすでに十分に幸せなのであって,幸せであるか否かは,ただ単に,そのことに気づけるか否かに掛かっているのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前のことと思い,感謝する気持ちを忘れてしまうからこそ,私たちは自分がすでに十分に幸せであることに気づけず,ままならない人生に不平不満ばかりを募らせては自分は不幸であると思い込むようになってしまうのだと思います。ままならない人生に無限の生きる喜びや幸せを見いだせるようになるためにも,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さを深く心に刻み,感謝する気持ちを決して忘れないようにしたいものです。(2020年8月29日)(1)(4)(6)(7)(14)関連