「この世に生まれて，人生を呪う者ほど，不幸で，悲惨で，哀れな人間はいない。」（「幸福の三つの曲面」（『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは？』所収），渡邊二郎，文藝春秋）
◯私たちは，人生を肯定するために生きているのであり，人生を否定するために生きているのではありません。私たちは，人生を否定するためにではなく，人生を肯定するためにこの世の中に生まれてきたのです。恵まれない境遇に生まれ育ち，現在もなお逆境にある人は少なくないかもしれません。しかし，人生を否定してしまったら，生きている意味が，この世の中に生まれてきた意味がなくなってしまいます。たった一度きりの人生です。どのようなことがあろうとも，人生に絶望することなく，人間に対する信頼を見失うことなく，自分がこの世の中に生まれたきたことや自分が今ここでこうして生きていられることを感謝し，肯定できるようになるための努力だけは投げ出さないようにしたいものです。（２０２０年５月６日）
