「収入が減れば質素な生活をする。左遷されれば,閑職でのんびりやればいい。」(「奴隷の幸福・自由人の幸福」(『文藝春秋 新幸福論 本当の幸せとは?』所収),ひろさちや,文藝春秋)
◯人生はままならないものです。けっして自分の思い通りにはなりません。その事実を正しく認識しさえすれば,人生が自分の思い通りにならないからといって不平不満を募らせたり,自分は不幸であると思い込んでしまったりすることはないのではないでしょうか。人生を自分の思い通りにしようとするのではなく,どのような状況に置かれても幸せを感じられるようになることこそが大切なのであり,そのためには,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さを常に思い出し,感謝し続けるとともに,少しのもので満足する(小欲知足の)生き方を自分の自由意志で積極的に取り入れることなどを通じて,幸せを感じ取る感度を絶えず磨き続ける必要があるのではないでしょうか。(2020年5月5日)