◯「隣の花は赤い」,「隣の芝生は青い」と言います。自分と他者を比較している限り,私たちは常に不満を抱き続けることになります。また,他者を競争相手と見なしている限り,他者と仲良く助け合ったり,幸せを分かち合ったりすることは困難です。そもそも,自分の人生に満足している人が自分と他者を比較しようとすることは稀(まれ)であり,自分の人生に満足できていないからこそ私たちは自分と他者を比較してしまうのではないでしょうか。自分は人類の一員なのであり,自分と他者は一体であるということ(自分の人生は数知れぬ他者の支援や協力によってこそ成り立っているということ)を正しく認識した上で,他者と仲良く助け合い,幸せを分かち合いながら生きていくためにも,足るを知る(自分が持っているものの多さに気づき,感謝し,自分が持っているもので満足する)という心構えをしっかり身に付けたいものです。(2020年7月2日)(4)(6)(11)(18)関連