「軽率な賞賛や軽率な非難は,多くの害悪を生むが,何よりも軽率な非難が最大の害悪を生む。(ジョン・ラスキン)(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯私たちは,他者からの評価を過度に気にしがちであり,時として,他者からの評価を気にするあまり自分自身を見失ってしまう。そして,自分が正しいと信じる理想を忘れ,自分が進むべき道を誤り,空虚な人生を送ることになる。また,他者からの心ない非難によって,一生立ち直れないほどの,取り返しがつかない傷を受けたりもする。私たちは,他者からの評価に右往左往すべきではなく,また,他者に対してはできる限り寛容であるべきであり,たとえ非難することがあったとして,「罪を憎んで人を憎まず」という気持ちをけっして忘れてはならない。(2020年2月11日)