「もし君が自分の欠点に思いを馳せ,それを矯正しようと努めるならば,他人を非難することなど思いもつかず,またそんな暇もないであろう。」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
◯人生が自分の思い通りにならないからといって,それを他者のせいにして他者を責め立てたところで,人生が自分の思い通りになるわけではありません。幸せになりたいと本気で願うのであれば,人生はままならないものであるという事実をしっかり受け入れた上で,そのような人生にさえ幸せを感じられるようになる必要があるのではないでしょうか。他者を非難している暇があるのなら,自分の心の持ちようを見直し,幸せを感じ取る感度を上げることにこそ大切な時間やエネルギーを注ぐべきであると思います。(2020年4月26日)