実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【人生に関する名言 291】

「『死生(しせい),命(めい)あり』(人間の生死は天命の定めるところである〈論語〉)」(『雨月物語』,上田秋成高田衛校訂・訳,小学館

 

◯命のはかなさや人生の短さに思いを致すことは大切であるが,それはあくまでも,人生を大切にし,人生を生きる喜びに満ちた幸せなものにするために大切なのである。人間死ぬ時は死ぬのであり,死を免れようとしてじたばたしたり,死ぬことを恐れて上の空で生きたりしたのでは,生きる喜びに満ちた人生を送ることは難しく,かえって人生をおろそかにする結果になりかねない。良寛の言葉にも,「死ぬる時節には死ぬがよく候」とある。(2020年2月9日)