実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【幸せに関する名言 276】

「邪悪な人は,自分にはなんの利益もないのに他人に害悪を加える。おまけに,他人に害悪を加えるばかりでなく,自分にも害悪を加えるのだ。(ソクラテス)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房

 

◯不幸な人は,他者の幸せを妬み,他者をも不幸な状況に巻き込もうとして,他者を不寛容に非難し,さらには他者に対して害を加えようとさえする。そして,他者に対する感謝の気持ちを忘れ,他者と敵対することで孤立し,さらには道を踏み外すことによって,自分自身をますます不幸な状況に追い込み,そこから抜け出せなくなってしまう。この悪循環を断ち切るためには,何かを転機として他者に対する感謝の気持ちを思い出し,他者と仲良く助け合い,幸せを分かち合うという体験を実際に何度も積み重ねる必要があるのではないだろうか。「言うは易く行うは難し」ということを,重々承知はしているが。(2020年1月25日)