実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1469】

「けわしい丘に登るためには,さいしょはゆっくり歩くことが必要である。(シェークスピア)」(『心をささえる一言』,河盛好蔵青春出版社

 

 

○効率が重視される社会においては,何よりも「早さ」が求められます。頭の回転の早さや物事を処理する早さが競われ,早ければ早いほど高い評価が得られます。一定時間内にどれだけ多くの問題を解くことができるか,一定時間内にどれだけ多くの仕事をこなすことができるかということで,入学できる学校も,入社できる会社も,ほぼ決まってしまいます。しかし,実際の生活においては,物事を早く処理できることより,物事に粘り強く取り組み続けられることの方が,よほど重要なのではないでしょうか。実際,何事であっても,長年にわたって怠ることなく努力し続けられればこそ,才能の有無にかかわらずそれなりに上達もし,それに見合った成果も得られ,また,人間的に成長(成熟)・向上することもできるのではないでしょうか。「早い者に上手(じょうず)なし」,「急(せ)いては事を仕損じる」,「駆け出す者は転ぶ」,「ゆっくり行く者は着実に進み,着実に進む者は遠くまで行く」などとも言います。物事を早く処理できる人間だけでなく,物事に粘り強く取り組み続けることのできる人間もきちんと評価される社会になってもらいたいものです。なお,読書においても,読書を通じて学んだ知識を「生活の知恵」としてしっかり身に付け,実生活において生かせるようになるためにも,効率重視の速読ではなく,熟読・精読を心掛け,読書の途中で立ち止まってじっくり考えたり,じっくり味わったりする時間をこそ大切にしたいものです。(12)関連