「他人のために生きるということは，容易なことである。だれでもみなしていることだ。（エマーソン『随想集』）」（『心をささえる一言』，河盛好蔵，青春出版社）
○私たちは，意識するとしないとにかかわらず，「分業」という協力体制の下で互いに支え合い，助け合っています。「分業」という形で互いに支え合い，助け合っていればこそ（各人がそれぞれに自分の役割を果たしていればこそ），このような豊かな社会で暮らすことができるのですし，私たちが自分が好きなことに打ち込めるのも，その他のことを他者が分担し，負担してくれていればこそです。したがって，他者に対する感謝の気持ちを決して忘れてはいけませんし，誰もが（表舞台で脚光を浴びている有名人だけでなく，舞台裏で人知れず頑張っている無名の人たちも）自分に誇りを持って生きるべきであると思います。また，たとえ他者の役に立てなかったとしても，生きているということは一つの奇跡（心から感謝すべき有り難いこと）であり，それ自体に価値があることなのですから，自分（自分の命）を粗末に扱うことなく，掛け替えのない価値ある存在として自分を大切にしながら生きていくべきであると思います。（11）（14）関連
