「持っているものをすべて数えれば,自分がどんなに恵まれているかがすぐにわかる。(ロバート・クレイン)」(『感謝の習慣』,スコット・アラン,弓場隆訳,ディスカヴァー・トゥエンティワン)
○私たちは,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うからこそ,感謝する気持ちを失い,不平不満ばかりを募らせてしまうのではないでしょうか。そして,不平不満ばかりを募らせた挙げ句,自分は不幸であるなどと思い込むようにさえなってしまうのではないでしょうか。しかし,私たちが今ここでこうして生きていられることは,決して当たり前のことではありません。私たちは大自然(人体も含め。)の恵みによって生かされているのであり(人体の免疫機能一つを取っても,それは明らかです。),また,目に見える直接的なものも目に見えない間接的なものも含め,数知れぬ他者の支えや助けがあればこそ生きていられるのです(実際,生存に欠かせない衣・食・住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人などいないはずです。)。このように考えるなら,私たちが今ここでこうして生きていられるということは,一つの奇跡と言えます。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに常に深く思いを致し,たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,感謝する気持ちを失わないようにしたいものです。(1)(2)(4)(6)(7)(11)(14)(20)(21)関連