「与えられた自分の場でこころをこめた生活をすることから,可能性が開かれてくるのだ」(『柔らかなこころ,静かな想い』,村瀬嘉代子,創元社)
○自分が持っていないもの(自分に与えられていないもの)を欲しがり,自分がそれらのものを持っていないことに不満を募らせるだけでは,自分が持っているもの(自分に与えられているもの)の豊かさに気づくことは難しく,自分の人生に生きる喜びや幸せを見いだせないまま,たった一度きりの人生を台無しにしてしまいかねません。たった一度きりの人生に大きな悔いを残したくないと望むのであれば,私たちは,自分が持っていないものを欲しがり,自分がそれらのものを持っていないことに不満を募らせる習慣を改め,むしろ,自分が持っているものの豊かさ(より具体的には,人体をも含めた大自然の恩恵や数知れぬ他者の直接的・間接的な支援などによって自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さ)に常に深く思いを致し,心から感謝する習慣をこそ身に付ける必要があるのではないでしょうか。そのような習慣を身に付けるなら,私たちはきっと,自分の人生に無限と言ってもいいほどの生きる喜びや幸せを見いだせるようになるはずです。(1)(4)(6)(8)関連