実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1387】

「慾(よく)ハナク/決シテ瞋(いか)ラズ/イツモシヅカニワラッテヰ(い)ル/・・・/ミンナニデクノボートヨバレ/ホメラレモセズ/クニモサレズ/サウイフモノニ/ワタシハナリタイ(宮沢賢治)」(『365日 一日一言』,齋藤孝世界文化社

 

 

○人間の欲望には限りがありませんので,欲張り続ける限り,私たちの心が満ち足りるということはなく,私たちは常に不満(怒りの火種)を抱えながら他者と競い合い,他者とパイを奪い合い続けることになってしまいます。他方,自分を無欲・小欲の状態に近づけることさえできるなら,私たちは常に満ち足りた気持ちで他者と仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりすることが可能になります。無欲・小欲の状態に近づけば近づくほど,社会的(世俗的)な成功からは遠ざかってしまいますし(財産や地位や権力や名声などを手に入れる可能性は低くなってしまいますし),「木偶(でく)の坊」(役に立たない人間)と見なされるようになってしまう危険性は高まりますが,前者のような決して満ち足りることのない「弱肉強食(優勝劣敗)」的な生き方(世の中)と,後者のような常に満ち足りている「共存共栄」的な生き方(世の中)と,どちらが本当に幸せな生き方(世の中)と言えるでしょうか。現代社会においては,前者のような生き方が余りにも幅を利かせ過ぎなのではないでしょうか。(1)(4)(6)(10)(14)(20)(21)関連