「百の頂に百の喜びあり(深田久弥)」(『365日 一日一言』,齋藤孝,世界文化社)
○人生は,すなわち,私たちがこの世の中で生きることができるチャンスは,たった一度きりなのですから,思い残すことのない充実した有益な人生を送りたいものです。では,どのように生きれば,そのような人生を送ることができるのでしょうか。大切なことは,自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込み,自分が本当に信じることのできる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けることなのではないでしょうか。そのような生き方を通じて,自分の可能性を十分に花開かせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立つことなのではないでしょうか。「十人十色」とも言うように,人間の生き方は人それぞれなのですから,自分と他者を比較したり,他者と勝ち負けを競い合ったりする必要など,まったくありません。また,他者からの評価を気にする必要など,まったくありません。他者との勝負や他者からの評価などに気を散らすことなく,自分が好きなことに打ち込み,自分が進むべき道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けることにこそ,気持ちを集中し,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。他者との勝負や他者からの評価などを気にする余り,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ損なってしまったり,諦めてしまったり,自分が本当に信じることのできる目標や理想を見失ってしまったり,自分が進むべき道を前進し続けることを後回し(先延ばし)にしてしまったりすれば,たった一度きりの人生に大きな悔いを残すことになると思います。(前書き)(11)(13)(14)(20)関連