実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1343】

「ひとたびお金が欲しいと思ったら,いくらでも欲しい,できる限りたくさんのお金が欲しいと,必ず人は思うようになるんだ。際限がない欲望だから満たされるはずがない欲望に,駆り立てられて生きているその人の心は,どうすれば満たされることができるだろうか。決して満たされることのない狂った心で生きていることは,幸福なのだろうか。」(『14歳の君へ』,池田晶子毎日新聞出版

 

 

○人間の欲望には限りがありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くの物やお金を手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。欲張り続ける限り,常に不満を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より多くの物やお金を追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。そして,大抵の場合,不満を募らせるがままに自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまいます。他方,欲張り続けることさえやめれば,たとえ必要最小限の物やお金しか持っていなかったとしても,私たちは満足することが可能になります。欲張り続けることさえやめれば,常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送ることが,格段に容易になります。幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば,私たちは,より多くの物やお金を手に入れることにではなく,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになり,自分を無欲・小欲の状態に保てるようになることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。(4)(6)(20)(21)関連