実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1231】

「有り余る巨万の富は,私たちの幸福にほとんど貢献しない。したがって不幸せだと感じている金持ちが大勢いる。・・・換言すれば,現実の生理的欲求を満たすほかに,富は何を成しうるかと言えば,実際の快適さにわざかな影響を与えるだけで,むしろ莫大な財産維持のために不可避的に生じる多くの心配事に煩わされることになる。」(『幸福について』,ショーペンハウアー鈴木芳子訳,光文社)

 

 

○巨万の富を手に入れたからといって,幸せな人生が約束されるわけではありません。むしろ,富に執着すればするほど,心の目は曇り(その結果,本当に価値のある大切なものを見失ってしまい),心の平安は乱れ(不満や妬みの感情を抱くことによって),幸せな人生からは遠ざかってしまうのが普通です。曇りのない眼や心の平安を保ちながら,心豊かに(本当に価値のある大切なものを見失うことなく),また,心安らかに(不満や妬みの感情を抱くことなくに)幸せな人生を送りたいと望むのであれば,富を手に入れることにではなく,富に対する執着を捨て去ることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。「起きて半畳寝て一畳」などとも言うように,贅沢(ぜいたく)さえ言わなければ,人間が生きていくのに必要な富など,本当は高が知れているのですから。(1)(14)(21)関連