「「何歳ぐらいになったら,性格を変えるのには手遅れですか」と,アドラーに尋ねたところ,アドラーは言いました。「死ぬ1~2日前かな」(S・M・ ロス)」(『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』,小倉広,ダイヤモンド社)
○他者や社会(あるいは,境遇や運命)を自分の思い通りに変えることなど絶対にできませんが,自分(自分の心の持ち方や考え方や生き方など)を変えることなら,自分の意志や努力次第で十分に可能です。したがって,私たちは,他者や社会を変えることにではなく,自分を変えることにこそ限りある大切な時間やエネルギーを使うべきであると思います(自分が変わることによって,その影響を受けて他者や社会に何らかの変化が生じるということは,よくあることです。)。自分が不幸であることの原因や責任を他者や社会に求め,他者や社会を恨んだり,責め立てたりしている(あるいは,恵まれない境遇や不運を呪ったり,嘆き悲しんだりしている)暇があるなら,自分を変えることによって不幸な状況から抜け出すこと(幸せになること)にこそ,関心を払い,力を注ぐべきであると思います。なお,世の中に変化しないものなど何もないのですから,何歳になっても自分を変えることは可能です。自分を変えるのに,遅すぎるということはありません。(前書き)(3)(7)(9)(15)関連