実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(14)⑧悪口を言われるなどしても相手にせず,「河童の屁」くらいに思っていればいい。

 人に褒められれば嬉(うれ)しくなり,逆に,人に貶(けな)されれば悲しくなり,腹が立つのが人情ですし,日本人は他者からの評価を過度に気にしやすい国民であるとも言われていますが,評価を気にするとしても,その相手は,自分が本当に尊敬し,敬愛している相手くらいにとどめるべきなのではないでしょうか。「侮辱に復讐するのは,敵と同じレベルに下がることであり,侮辱を許すのは敵をしのぐことになる」とも言いますので,それ以外の相手から悪口を言われたり,侮辱されたりした際には,相手にせず,「河童(かっぱ)の屁(へ)」(「屁の河童」)くらいに思っていればいいのではないでしょうか。他者の短所や欠点や弱みを指摘して平気で悪口を言ったり,侮辱したりできるということは,「目糞(めくそ)鼻糞(はなくそ)を笑う」,「青柿が熟柿弔う」などの類いであり,自分の短所や欠点や弱みを自覚できていないことの,すなわち,心の目が曇っていて,あるがままの現実を見ることができていないことの,あるいは,他者の長所や美点や強みを認めるだけの器量(余裕)がないことの証左なのですから(「名人は人を誹(そし)らず」と言います。),そのような人間の相手するのは,時間やエネルギーの無駄遣い以外の何物でもありません。