実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1147】

「あの峰を征服することが自分の夢だと思いながら,そこに辿りついてみると,さらに向こうに別の峰が見えてきて,いま立っている場所がつまらなくなり,向うの峰こそ,真に自分の欲するものだと考えなおす。・・・しまいには,はてしもない欲望に,いいかえれば,つねに求めて得られぬ不満というものに絶望してしまいかねません。」(『私の幸福論』,福田恒存筑摩書房

 

 

○人間の欲望には限りがありませんので,欲張り続ける限り,私たちの心が満ち足りるということはありません。たとえどれだけ多くのもの(必要以上のものまで)を持っていたとしても,欲しいものは次から次へと現れてくるため,常に不満を抱えたまま,より多くのものを追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。場合によっては,生きていくのに必要なものはすべて持っているにもかかわらず,不満を募らせるがままに自分は不幸であるなどと思い込むようにさえなってしまいます。常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送りたいと望むのであれば,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。自分の欲望にブレーキを掛けられるようになり,必要以上に欲張ることさえやめれば,私たちは,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,自分が持っているものだけで満足できるようになるはずです。自分が持っていないものを欲しがり,自分がそれらのものを持っていないことに不満を募らせるのではなく,自分が持っているものの豊かさに深く思いを致し,自分がそれらのものを持っていることの有り難さに心から感謝できるようになりたいものです。(1)(2)(4)(6)関連