「目が見えること,耳が聞こえること,自分の足で歩けること,普通に話ができること,普通に食べられること,話を聞いてくれる友人がいること/そういう当たり前のすべてのことが,感謝の対象になります。」(『釈迦の教えは「感謝」だった』,小林正観,風雲舎)
○生きているということは,よくよく考えてみれば分かるように,一つの奇跡です。心から感謝すべき有り難いことです。私たちは,自分の人生に対して不平不満ばかりを募らせてしまいがちですが,自分が今ここでこうして生きていられることに対し,もっともっと感謝すべきなのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝できるようになるなら,私たちはきっと,自分の人生に対して不平不満ばかりを募らせてしまうようなことはなくなり,むしろ,自分の人生に生きる喜びや幸せを無限に見いだせるようになり,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるはずです。そして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら(例えば,ただ普通に呼吸をしたり,歩いたり,景色を眺めたり,誰かと笑顔を交わしたり,食事をしたり,スーパーで買い物をしたり,お風呂に入ったり,本を読んだり,音楽を聴いたりすることなどにさえ幸せを感じられるようになるなら),たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるはずです。(1)(2)(4)(6)(8)関連