実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(17)⑤他者の心の中に住む善人に目を向け,他者を好きになることを心がけるべきである。

 私たちが他者をどのように見るかによって,その他者は悪人にも善人にもなり得るわけですから,悪人だらけの世の中で暮らしたくない,善人だらけの世の中で暮らしたい,自分もこの世の中で悪人としてではなく善人として暮らしたい望むのであれば,そして,他者との間に友好的・協調的な関係を築きたいと望むのであれば,「和を以(もっ)て貴しとす」とも言うように,私たちはお互いに,相手の心の中に住む悪人ばかりに目を向け,すぐに相手を嫌いになってしまうのではなく,相手の心の中に住む善人にこそ意識的かつ積極的に目を向け,できる限り相手を好きになることをこそ心がけるべきなのではないでしょうか(いったん相手を嫌いになり,距離を取るようになってしまえば,関係を修復する機会がなくなり,後から相手を好きになることはほぼ不可能になってしまいます。)。相手の心の中に善人がなかなか見つからない場合でも,将来見つかる可能性を信じて粘り強く相手と向き合い続けることを心がけるべきなのではないでしょうか。そもそも,私たちは,他者と支え合い,助け合ってしか生きていられないのであり,その意味で,私たちと他者は本来一体なのですから,他者と敵対して足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするような生き方ではなく,他者と仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりするような生き方をしたいものです。