実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1017】

「考えて見ると世間の大部分の人はわるくなる事を奨励しているように思う。わるくならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。たまに正直な純粋な人を見ると,坊(ぼ)っちゃんだの小僧(こぞう)だのと難癖(なんくせ)をつけて軽蔑(けいべつ)する。」(『坊っちゃん』,夏目漱石岩波書店

 

○社会的(世俗的)な成功を追い求めることが正常(普通)とされる世の中にあっては,社会的な成功に関心を示さず,社会的な成功に背を向ける人間は異常(坊ちゃん育ち,小僧っ子,青二歳,世間知らず,変わり者など)と見なされます。しかし,他者と競い合って(他者と足を引っ張り合い,パイを奪い合って)財産や地位や権力や名声を手に入れたところで,実り多い幸せな人生が約束されるわけではありません。むしろ,財産や地位や権力や名声などに対する執着を捨て去り,普通の平凡な人生に生きる喜びや幸せを見いだせるようになってこそ(ひいては,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになってこそ),自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込めるようになってこそ(そのことを通じて,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせることができるようになってこそ),他者を競争相手(敵)ではなく協力相手(味方・仲間)と見なせるようになってこそ(すなわち,他者と仲良く助け合い,生きる喜びや幸せを分かち合えるようになってこそ),真に人間らしく実り多い(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送ることは可能になるのではないでしょうか。他者からの評価や世間の評判を気にする余り,本当に大切な物を見失い,一生を台無しにしてしまわないようにしたいものです。(前書き)(1)(4)(6)(10)(11)(13)(14)(20)(21)関連