実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1002】

「あまりにも安く手に入るものは,非常に低く評価される。すべて高価でありさえすれば,価値を持つことになる。」(「アメリカの危機」(『コモン・センス 他三篇』所収),トーマス・ペイン,小松春雄訳,岩波書店

 

○拝金主義に染まってしまえば,すべての物が金銭的な価値によって評価されるようになってしまいます。高価な物は価値が高く,安価な物は価値が低いということになってしまいます。人間でも,お金をたくさん稼げる人は存在価値が高い偉い人,お金をたくさん稼げない人は存在価値が低い駄目な人(さらに言えば,お金をまったく稼げない人は存在価値がない最低な人)ということになってしまいます。しかし,人間の存在価値が稼ぎ高で決まるとは思えませんし(生きているということは一つの奇跡であり,人間は生きているというだけで十分に価値があるのではないでしょうか。),「空気も海も天の川も/愛も思想も歌も詩も/女も子供も友人も/ほんとうに大事なものはみんな/只!」(谷川俊太郎)と言うように,本当に価値のある大切な物は,実際にはたいてい無料(ただ)です。例えば,私たちの命,その命を守り,私たちが生きることを可能にしてくれている大自然(人体も含め。)の神秘的とさえ言える精妙な仕組みや働き,私たちの人生を成り立たせてくれている数知れぬ他者の直接的又は間接的な支えや助けといったものも,基本的には無料です。少なくとも,お金を払えば買えるという物ではありません。このような無料な物,すなわち,お金では決して買うことのできない本当に大切な物の価値を見失わないようにするためにも,くれぐれも拝金主義に染まってしまわないように留意したいものです。(21)関連