実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 962】

「道に迷うこともあったが,それはある人々に取っては,もともと本道というものが存在しないからのことだった。」(『トニオ・クレエゲル』,トオマス・マン,実吉捷郎訳,岩波書店

 

○幸せは,すべての人間の共通の望みです。一見したところでは幸せを望んでいないように見える人もいますが,そのような人も心の底では幸せを望んでいるのだと思います。実際,この道を選べば必ず幸せになれると分かっているときに,あえてその道を選ばない(あえて不幸になる道を選ぶ)人がいるでしょうか。道に迷ったり,道を踏み外したりするのは,どの道を選べば幸せになれるのかが分からないからなのではないでしょうか。したがって,道に迷ったり,道を踏み外したりした人たちに対しては,見下したり,嘲笑したり,鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てたり,正義を振りかざして不寛容に責め立てたりするのではなく,その人たちが間違った道(不幸に至る道)を選ぶことなく正しい道(幸せに至る道)を選べるように,自分にできる限りの手助けしてあげるべきなのではないでしょうか。他者を見下したり,厳しく非難したりするのは,自分が偉くなったように感じられて楽しいかもしれませんが,「人を呪わば穴二つ」です。他者を粗末に扱ったり,他者に害をもたらすような行動は,回り回っていつか必ず自分を粗末に扱い,自分に害をもたらすことにつながってきます。私たちは他者の支えや助けがなければ生きていられないのであり,その意味で私たちと他者は本来一体なのですから,自分が幸せであることを望むのであれば,自分の幸せのみならず他者の幸せをも願い,喜び(他者の不幸を悲しみ),自分の幸せを他者と分かち合えるようになる必要があると思います。(10)(11)(17)(19)(20)関連