実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(3)③世の中を暮らしやすいものにし,有益な人生を送るためにも,幸せである必要がある。

 不幸な人間(自分の人生に満足することができず,自分は不幸であると思い込んでいる人間)は,自暴自棄になって道を踏み外したり,他者をも自分と同じような不幸な状況に巻き込もうとして他害的な行動に出たりしやすく,その結果,自分をますます不幸な状況に追い込み,不幸な状況から抜け出せなくなってしまうとともに,世の中を暮らしにくいものにしがちですが,そのような有害無益な人生を送ることに,いったいどのような意味があるのでしょうか。人の道に外れた悪行を繰り返していれば,自分を肯定し続けることが難しくなり,自分に嘘(うそ)をつくようになってしまったり(自分に嘘をつくことによって,自分の行動や自分の生き方を正当化するようになってしまったり),やがては,自分に嘘をつき続けることにも疲れ,自分を否定せざるを得なくなり,自分を嫌い,自分を憎み,自分を粗末に扱うようになってしまったりするのが落ちです。そのような人生ではなく,自分を大切にし,正しい道を歩み続けながら(正しい道に踏みとどまり続けながら),自分の幸せのみならず,他者の幸せをも願い,喜び(他者の不幸を悲しみ),自分の幸せを他者と分かち合うような有益無害な人生を送るためにも,また,世の中を寛容で和気藹々(わきあいあい)とした温かみや潤いのある暮らしやすいものにするためにも,私たちは幸せである必要があるのではないでしょうか。