○そもそも,この世の中に生物(生命)というものが誕生したことが自体が大きな奇跡ですが,生きているということも一つの奇跡であり,実際,この世の中にこれ以上の奇跡はないのではないでしょうか。生きているということは,それほどまでに有り難い,心から感謝すべき奇跡的な出来事なのであり,この世の中に命以上に価値ある大切なものはないと思います。したがって,私たちは,すべての生き物,すべての人間を大切にし,その幸せを願い,喜ぶべきであると思いますが,自分を大切にできない人間が他者を大切にできるはずはなく,また,自分は不幸であると思い込んでいる人間が,他者の幸せを願ったり,喜んだりすることは,なかなかできないものです。むしろ,自分は不幸であると思い込んでいる人間は,他者の幸せを妬みやすく,他者の不幸を願い,喜びがちです。他者を大切にし,他者の幸せを願い,喜べるようになるためにも,私たちは,まずは,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,自分が生きていることそれ自体に大きな価値を見いだせるようになる(自分を粗末に扱うことなく,自分を大切にできるようになる)とともに,自分が生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになる(自分は不幸であるという思い込みから目を覚ます)必要があるのではないでしょうか。(1)(3)(4)(5)(6)(9)(10)(14)(16)(20)関連