実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(4)①人間の欲望には限りがなく,人間は必要以上に欲張ってしまいがちである。

 私たちは,なぜ自分が幸せであることになかなか気づけないのでしょうか。

 欲望は生の証(あかし)であり,欲望を満たそうとすることは,生き物にとって自然なことです。しかし,人間の欲望は苦しみや悲しみの種でもあります。「欲に頂(いただき)なし」,「欲に底なし」,「持てば持つほど欲が出る」,「思う事一つ叶(かな)えばまた一つ」,「千石取れば万石望む」などとも言うように,人間の欲望は,必ずしも本能(自然)に基づくものではないだけに,限りがなく,放って置けば,とどまる所を知らず,どこまでも肥大化していくからです。もちろん,肥大化を歓迎したり,奨励したり,そそのかしたりするような働き掛けがあれば,なおさら肥大化していきます。人間が他の生き物と最も異なるところは,生きていくのに必要のない物まで欲しがり,手に入れたがるところ,すなわち,必要以上に欲張ってしまうところなのかも知れません。