実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 848】

「身分が高くなるにつれて,謙虚に振る舞わねばならぬ。(キケロ)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○「実るほど頭(こうべ)を垂(た)れる稲穂かな」とも言うように,年(とし)を重ねれば重ねるほど,人生経験を積めば積むほど,ますます謙虚になっていくというのが,人間の本来あるべき姿なのではないでしょうか。特に,進歩・発展や変化の激しい現代社会にあっては,まさに「習うは一生」であり,私たちは必然的に,常に初心者であらざるを得ないのではないでしょうか。慢心し,謙虚に学び,努力する姿勢や素直に反省する態度などを失ってしまえば,そこで人間的な成長・向上は止まってしまい,後は退歩・退行し,堕落するだけになってしまいます。自分を人間的に成長・向上させ続けることによって(そのことを通じて,自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立つことによって),思い残すことのない充実した有益な人生を送りたいと望むのであれば,たとえ何歳になったとして,たとえどれだけ多くの人生経験を積んだとしても,たとえどれだけ大きな社会的成功を収めたとしても,常に初心を忘れることなく,謙虚さを保ち続ける必要があるのではないでしょうか。(12)関連