「おっちょこちょいが考え直すのは，人に理を説かれてではなく，自分がへまをしてからだ。（デモクラテス）」（『世界ことわざ名言辞典』，モーリス・マルー編，田辺貞之助監修，島津智編訳，講談社）
○人生の真理は，諺（ことわざ）や格言や名言といった簡潔な形で，常に私たちの目の前に明示されているにもかかわらず，私たちは，その簡単明瞭（単純明快）さや，「金言耳に逆らう」傾向や，心の目の曇りなどから，その深意を理解したり，その重要さに気づいたりすることが，なかなかできません。失敗や過ちを何度も繰り返し，様々な困難や困難を乗り越え，紆余曲折（うよきょくせつ）を経た後に，やっとのことで，「目から鱗（うろこ）が落ちる」ように，その真意を理解し，その重要さに気づくというのが常です。人生は短く，命は儚（はかな）いものなのですから，真に人間らしく実り多い，生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を大いに楽しみ，味わい尽くすためにも，人生のできる限り早い時期に，真理を真理であると見抜き，見分けられるだけの眼力（見識）を養いたいものです。（前書き）（後書き）関連
