実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 842】

「ただただどうすれば自分を著名にできるか,どうすれば世間をあっといわせることに大成功するか,ということだけをねらっている。こういうまちがった努力が,いたるところに見られる。」,「いたるところで,一人ひとりが自分を立派に見せようとしている。どこへいっても,全体のため,仕事のために自分自身のことなど気にならないような誠実な努力家は見あたらない。」(『ゲーテとの対話』,エッカーマン山下肇訳,岩波書店

 

○世の中を実際に支えているのは,表舞台で派手に脚光を浴びている人たちではなく,舞台裏で人知れず黙々と,しかも楽しみながら努力している無名の人たちです。また,称賛されたり,脚光を浴びたりすることが多くなれば多くなるほど,誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)されたり,罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられたりすることも多くなるのが世の常です。そもそも,他者からの評価など,そのほとんどは,噂(うわさ)の域を出ず,ちょっとしたことですぐに手のひら返しに変わってしまうような無責任でいい加減なものなのですから,心の平安を乱されることなく自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込み,そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせ,実を結ばせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立ちたいと望むのであれば,名声など追い求めることなく,他者からの評価など気にすることなく(気にするのは,自分が本当に尊敬し,敬慕している相手からの評価くらいにとどめ。),なるべく目立たないように慎み深く控え目に「縁の下の力持ち」として生きるのが,最も賢明な生き方と言えるのではないでしょうか。(14)関連