実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 697】

「その祈り(感謝の祈り)は人々が今もっているものを当然と見なす危険を防いでくれるだろう。そうなれば,あるがままの生活への満足は高まり,新しい欲望の形成も抑えることができるのだ。」(『欲望について』,ウィリアム・B・アーヴァイン,竹内和世訳,白揚社

 

○人間の欲望は底無しです。実際,私たちは,どれだけ恵まれた境遇にあろうとも,すぐにそれを当たり前と思い,飽き足りなくなってしまいます。そして,常に不満を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より恵まれた境遇を追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。しかし,このような人生を送ることに,いったいどのような意味があるのでしょうか。常に満ち足りた気持ちで,心安らかに幸せな人生を送りたいと願うのであれば,私たちは,自分の欲望に強い意志を持って意識的にブレーキを掛ける必要があるのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うのではなく,その有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,自分の欲望の肥大化を抑え,どのような境遇にあろうとも,自分の人生に満足できるようになる必要があるのではないでしょうか。足るを知り,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,私たちはきっと,たとえどのような逆境にあろうとも,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるはずです。(2)(4)(6)関連