○「学びて思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し」とも言いますが,様々な情報や知識は,頭の中に詰め込まれているだけ(クラウド上にため込まれているだけ)では意味がなく,生活の知恵として体得され(身体や心に刻まれ),実生活に取り入れられてこそ意味があります。情報や知識を意味あるものにするためにも,より多くの情報や知識を手に入れることにではなく,自分にとって本当に必要な情報や知識を正しく見極め,それらを自分の頭で十分に考えて咀嚼(そしゃく)・消化して血肉化することにこそ,関心を払い,力を注ぎたいものです。真に身に付いた情報や知識でなければ,私たちの考え方や生き方や心の持ち方などに影響を与えることはほとんどなく,したがって,日々の生活に生かすこと(役立てること)は難しいと思うからです。(前書き)(12)関連