「人に感謝して,常日頃からサンキューを心がけている人は,幸せになります。」(『老活の愉しみ』,帚木蓬生,朝日新聞出版)
○幸せであることと感謝することは,切っても切れない密接な関係にあります。実際,私たちの心は,幸せな時には感謝する気持ちにいっぱいになりますし,何かに対して感謝している時には幸せな気持ちでいっぱいになります。したがって,常に幸せでいたいと願うのであれば,常に何かに対して感謝していればいいということになります。私たちは,どれだけ恵まれた境遇にあっても,その境遇にすぐに慣れ,飽き足りなくなり,感謝する気持ちを忘れてしまいがちですが,それではいつまでたっても幸せになることはできません。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けることによって,常に幸せでいられるようなりたいものです。「生きてるだけで丸儲(まるもう)け」と思えるようにさえなれば,私たちは,どのような逆境にあろうとも,どのような不運に見舞われようとも,常に幸せであり続けることが可能なのではないでしょうか。(2021年7月24日)(2)(4)(6)関連