「不幸だと信じた人間が「不幸」を見て,幸せだと信じた人間が「幸せ」を見る。」(『神さまとのおしゃべり』,さとうみつろう,サンマーク出版)
○自分は幸せであると思うなら,その人は幸せなのだし,自分は不幸であると思うなら,その人は不幸なのです。人間の幸不幸とは,要するに,本人が自分を幸せと思うか,不幸と思うか,ただそれだけのことなのではないでしょうか。誰もが自分は幸せであると思うような恵まれた境遇,誰もが自分は不幸であると思うような恵まれない境遇といったものもあるのかも知れませんが,境遇を自分の思い通りにすることなど誰にもできないわけですし,同じような境遇にあっても,その境遇を幸せなものと受け止める人もいれば,不幸なものと受け止める人もいるわけですから,私たちは,どのような境遇にあっても自分は幸せであると思えるように,自分の心の持ち方を改めることをこそ心がけるべきであると思います。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,幸せに対する感度を徐々に高めていくことができるなら,やがては生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになり,ひいては,どのような境遇にあっても(もちろん,極端な逆境では限界があるかも知れませんが)自分は幸せであると思えるようになり,常に幸せであり続けることが可能になるのではないでしょうか。(2021年4月12日)(7)(9)関連