○私たちは,自分が無知であり,未熟であると自覚しているからこそ,自分を人間的に成長(成熟)・向上させるべく,真摯に学び,努力し,失敗や過ちを犯した際には,素直にそれを認め,反省しようとするのではないでしょうか。慢心し,謙虚さを忘れてしまえば,私たちは真摯に学んだり,努力したり,素直に反省したりする原動力を失い,そこで人間的な成長・向上は止まってしまいます。そして,やがては現状維持することさえ難しくなり,独り善がりになるとともに退歩・堕落する一方となってしまいます。自分を人間的に成長・向上させ続けることによって,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送りたいと願うのであれば,何歳になっても慢心することなく,自分が無知であり,未熟であるという自覚を謙虚に持ち続ける必要があると思います。(2021年1月19日)(12)関連