「誰でもすでに知っていることを発見するために,わたしはずいぶん遠廻りをしてきたものだ(モーム)」(『哲学入門』,田中美知太郎,講談社)
◯真理はいつでも私たちの目の前に明示されています。しかし,心の目の曇りなどから,私たちは目の前に示されている真理に気づくことなく,ほとんど関心を持つこともないままに見過ごし,やり過ごしてしまいがちです。そして,様々な困難や苦労を乗り越えた末にやっとのことで気づくことができ,その真理を自分の人生に生かせるようになる,というパターンが多いのではないでしょうか。拝金主義等の偏った価値観に心の目を曇らされることなく,遠回りせずとも自分の目の前に明示されている真理に気づけるようになりたいものです。(2020年6月23日)(前書き)関連