実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言 83】

「彼らが君を信じ,かつ理解するようにするには,君はなるべく君の考えを,静かに,優しく伝えるように努めねばならない。・・・もしも君が話相手に向かってなんらかの真理を述べようと思ったら,そのために一番大事なことは,けっして苛立ったりせず,相手を傷つけるようなとげとげしい言葉を吐かないことである。(エピクテトスによる)」(『文読む月日(上)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房

 

◯どれほど正しい意見であったとしても,感情的になり,とげとげしい態度で述べたのでは,なかなか相手には受け入れてもらえません。また,どれほど正鵠(せいこく)を射た批判であっても,その言葉が愛情に裏打ちされたものでないのなら,けっして相手の心には届きません。相手をへこませたり,傷つけたりして憂さを晴らすことが目的ならともかく,自分の気持ちを正しく相手に伝えることを願うのであれば,相手に受け入れられ,相手の心に届く話し方を心がける必要があるのではないでしょうか。(2020年5月12日)