「若くて頭のよい人びとが,すでに他の人びとによって認められた真理を認めれば独創性を失うと考えるのは,あらゆる誤りのなかでもっとも愚かな誤りである。」(『ゲーテ全集 13 エッセイ』,岩崎英二郎・関楠生訳,潮出版社)
◯人間はそもそも十人十色なのであり,独創性や個性を競う必要などまったくない。むしろ,他者からの評価を得ようとすればするほど,自分を見失い,独創性や個性を失うということになりかねない。大切なのは,他者からの評価を得ることではなく,真理に気づくことであり(もちろん,真理はすべての人のものなのであり,人より早く気づいたからといって,その真理を独り占めできるわけではない。),真理に気づいた上で自分が進むべき道を明らかにし,その道を自分らしい歩き方で一歩ずつ前進していくことである。(2020年2月29日)