「発明とはまた何であろうか。そしてだれが,あれこれのことを発明したなどと言えるだろうか。そもそも優先権を誇るなど,じつにばかげたことである。」(『ゲーテ全集 13 エッセイ』,岩崎英二郎・関楠生訳,潮出版社)
◯新たな真理を明らかにする,作り出すなどということが可能なのだろか。真理は大昔から変わらぬ姿でそこに存在しているものなのではないだろうか。その真理に他者より早く気づく人もいれば,他者に遅れて気づく人もいるだろうが,真理は誰のものでもなく(真理はすべての人のものであり),早く気づいたからといってその真理を独り占めできるわけではない。(2020年2月28日)