「感謝の心をはぐくめば,ありふれた一日でも充実した一日になり,平凡な仕事でも喜びにあふれた活動になり,普通の機会でも大きな恩恵をもたらす出来事になる。(ウィリアム・アーサー・ウォード)」(『感謝の習慣』,スコット・アラン,弓場隆訳,ディスカヴァー・トゥエンティワン)
○私たちは自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前のことと思いがちですが,決して当たり前のことではありません。私たちは大自然(人体も含め。)の恵み(大自然の神秘的とさえ言える精妙な仕組みや働き)によって生かされているのであり,目に見える直接的なものも目に見えない間接的なものも含めて数知れぬ他者の支えや助けがあればこそ生きていられるのです(実際,生存に欠かせない衣・食・住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人間などいないはずです。)。自分が今ここでこうして生きていられるということは,一つの奇跡であり,心から感謝すべき有り難いことです。その事実を決して忘れないようにしたいものです。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなら,私たちはきっと,自分の人生に無限と言ってもいいほどの生きる喜びや幸せを見いだせるようになり,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるはずです。そして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,私たちはきっと,たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるはずです。(1)(2)(4)(6)(11)(14)関連