「私たちが頭で考えるよりもはるかに多くのことをからだは感じているのです。・・・何が生命,生活にとって良いことか,益をもたらすか,あるいは反対に何がそうでないかについて,からだが全体として感じわけることは,思考や感情が行なえることとはくらべものにならないくらいに,多くのことを示しているのです。」(『フォーカシング』,ジェンドリン,村山正治・都留春夫・村瀬孝雄訳,福村出版)
○この宇宙に存在するすべての物は,この地球上に生存する多種多様な生き物も含め,もとを正せば,たった一つの物が分化・発展する過程の中で派生した物と言えます。もともと一つの物だったわけですから,この宇宙に存在するすべての物は,深いところではつながっており,互いに影響を与え合っているはずです。だからこそ私たちは,「一芸は道に通ずる」,「一芸に達する者は諸芸に達する」などとも言うように,「個」を探究することによって「普遍」的な真理に至ることができるのではないでしょうか。自分自身を深く掘り下げて知ることによって,人間はどのように生きるべきかという問いの答え(人生の真理)を知ることも可能なはずです。答えは自分自身の中にあるということを信じ,自分の心(魂)の声や身体の声にしっかり耳を傾ける習慣を是非とも身に付けたいものです。(8)(11)(12)(14)関連