「生命のあるかぎり,希望はあるものだ。(セルバンテス『ドン・キホーテ』)」(『心をささえる一言』,河盛好蔵,青春出版社)
○私たちは,他者と競い合って社会的な成功を収めなければ(財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ)幸せになれない,あるいは,生きている価値がないなどと勘違いしがちですが,生きているということは一つの奇跡であり(大怪我(おおけが)をしたことのある人や大病を患ったことのある人なら実感としてよく分かるはずです。),私たちは本当は生きているというだけで十分に幸せなのではないでしょうか。生きているというだけで十分に価値(存在価値)があるのではないでしょうか。実際,「生きてるだけで丸儲(まるもう)け」(さんま)と心の底から思えるようになるなら,私たちはきっと,たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるはずです。生きている限りは掛け替えのない存在としての自分(自分の命)を大切にし続けることが可能になるはずです。くれぐれも,他者と競い合って社会的な成功を収めなければ幸せになれない,あるいは,生きている価値がないなどといったデマに惑わされて自分の一生を台無しにしないようにしたいものです。(1)(4)(6)(9)(10)(14)(20)(21)関連