実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1427】

「ただひたすら富を追い求めるのを目的とする生活態度・・・は,自己抑制の原理を欠いているので,有限な環境とはうまく折り合えないのである。」,「だれも彼もが十分に富を手に入れるまでは際限なく経済成長を進めるという考え方には,少なくとも二つの点,すなわち基本的な資源の制約か,経済成長によってひき起こされる干渉に自然が堪えられる限度か,あるいはその双方から見て重大な疑問がある。」(『スモール イズ ビューティフル』,シューマッハー,小島慶三・酒井懋訳,講談社

 

 

○人間の欲望には際限がありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ贅沢(ぜいたく)な暮らしを手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。欲張り続ける限り,常に不満を抱えたまま,より贅沢な暮らしを追い求め続けることになってしまいます。当然のことながら,そのような生き方をしたのでは他者はパイ(限りある富)を奪い合う競争相手(敵)にならざるを得ませんし,誰もが欲張り続けるなら,自然環境にも取り返しがつかないほどの負荷をかけることになってしまいます(私たち人間も自然の一部分なのですから,自然環境を破壊するということは,自分で自分の首を絞めているようなものです。)。他者を協力相手と見なし,仲良く助け合えるようになるためにも,また,自然環境に過大な負荷をかけないようにするためにも,私たちはそろそろ必要以上に欲張ることをやめ,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。足るを知り,誰もが自分の欲望にブレーキを掛けられるようになるなら,持続可能性の高い社会において他者と仲良く助け合いながら常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送ることは,今よりはるかに容易になるはずです。(4)(6)(20)(21)関連