実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1248】

「考えてみると世間の大部分の人はわるくなる事を奨励しているように思う。わるくならなければ社会に成功はしないものと信じているらしい。」(『坊ちゃん』(『決定版 夏目漱石全集 近代日本文学電子叢書』所収),千歳出版)

 

 

○人間の欲望には際限がなく,放って置けば,とどまる所を知らず,どこまでも肥大化していきます。誰もが必要以上に欲張るようになり,誰もが意味もなく不満(怒りの火種)を募らせるようになり,誰もが他者を敵と見なして足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするようになってしまいます。経済的な成長を促すべく,欲望の肥大化(私たちが必要以上に欲張ること)を歓迎したり,奨励したり,そそのかしたりする社会にあっては尚更(なおさら)です。しかし,必要以上に欲張り,他者と競い合って必要以上のもの(例えば,財産や地位や権力や名声など)を手に入れたからといって,幸せな人生が約束されるわけではありません。むしろ,欲張れば欲張るほど,自分の人生に満足することは難しくなり,また,他者と仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりすることは難しくなり,幸せからは遠ざかってしまうのが普通です。必要以上に欲張り,他者と競い合って必要以上のものを手に入れなければ幸せになれないなどといったデマを鵜呑(うの)みにしたり,そのようなデマに踊らされたりすることなく,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになることにこそ,関心を払い,力を注ぎたいものです。自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになるなら,常に満ち足りた気持ちで(心の平安を保ちつつ)幸せな人生を送ったり,他者との間に友好的な協力関係を築いたりすることは,もっとはるかに容易になると思うからです。(1)(4)(6)(10)(14)(20)(21)関連