実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1225】

「経済成長社会は,資本主義的生産に基づく経済の到達点である。・・・この経済体制は三つの無制限の上に成立している。一つ目は際限のない生産(自然資源の際限のない収奪)・・・二つ目は際限のない消費(新しいニーズの際限のない創出)・・・三つ目はゴミの際限のない生産(大気・水・大地の際限のない汚染)」(『脱成長』,セルジュ・ラトゥーシュ中野佳裕訳,白水社

 

 

○なぜ私たちは生きていくのに必要なものだけで満足できないのでしょうか。なぜ生きていくのに必要のないものまで欲しがるのでしょうか。人間の欲望には際限がありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのもの(必要以上のものまで)を手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。常に不満を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より多くのものを追い求め続けることになってしまいます。不平不満を募らせるがままに,自分は不幸であるなどと思い込むようにさえなってしまいます。しかし,欲張り続けることさえやめれば,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,自分が持っているものだけで満足することが可能になります。意味もなく他者と競い合う必要もなくなりますし,自然環境を破壊してしまう危険性も格段に低下しますし,他者と仲良く助け合いながら,豊かな自然に囲まれて幸せな人生を送ることが可能になります。私たちはそろそろ,足るを知ることを学び,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。経済的・物質的な豊かさではなく,心の豊かさを追い求める方向に舵(かじ)を切る必要があるのではないでしょうか。(4)(6)(21)関連