実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(19)②不幸な状況にある他者の手助けをすることは,人間としての当然の務めである。

 他者が不幸な状況にあることは,決して「対岸の火事」などではありません。「明日は我が身(今日は人の上,明日は我が身の上)」,「昨日は人の身,今日は我が身」,「人の事は我の事」です。私たちは,他者と支え合い,助け合ってこそ生きていられるのであり,私たちと他者は一蓮托生(いちれんたくしょう)の関係,すなわち,持ちつ持たれつの相互依存関係にあるわけですから,不幸な状況から抜け出せずにいる他者の手助けをすることは,一足先に幸せな人生を送ることができている人間にとっての当然の務めであると思います。「困ったときはお互い様」です。困ったいる他者や苦しんでいる他者の手助けを行うことは,優越感を味わいながら,あるいは,何らかの見返りや報酬(相手からの感謝や世間からの称賛など)を期待しながら行うようなことではなく,当たり前のこととして,望むらくは,たまたま現在は自分の方が境遇や幸運に恵まれているだけであるという謙虚な気持ちで,むしろ,自分の方が恵まれていることでの負い目を感じながら慎み深く行うべきことであると思います。