実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1152】

「十九世紀中葉,日本の地を初めて踏んだ欧米人が最初に抱いたのは,他の点はどうあろうと,この国民はたしかに満足しており幸福であるという印象だった。」(『逝きし世の面影』,渡辺京二平凡社

 

 

○社会の進歩・発展には目を見張るものがあり,実際,私たちが現在暮らしている社会は,物質的には人類史上最も豊かな社会と言えます。しかし,現在のように社会が進歩・発展したことで,私たちの幸福度は本当に高まっているのでしょうか(昔の日本人に比べ,私たちの方が本当に幸せと言えるでしょうか。)。社会の進歩・発展と私たちの幸福度が比例していないとしたら,現在の延長線上に社会が進歩・発展し続けることに,いったいどのような意味があるのでしょうか。このような豊かな社会で暮らせることは,心から感謝すべき有り難いことであると思いますが,その有り難さに気づき,心から感謝できるようになるためにも,私たちはそろそろ,物質的な豊かさをある程度は犠牲にしてでも,必要以上に欲張ることはやめ,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。物質的な豊かさではなく,心の豊かさを追い求める方向に舵(かじ)を切る必要があるのではないでしょうか。自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになるなら,私たちはきっと,たとえ必要最小限の物しか持っていなかったとしても,自分が持っている物だけで満足できるようになり,心は今よりずっと豊かになるはずです。また,自分が持っている物の豊かさにも気づけるようになり,自分がそれらの物を持っていることの有り難さに心から感謝できるようになるはずです。(2)(4)(6)(21)関連