実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 955】

「現代のジレンマとは,文明が進むこと,とりわけ物質的に豊かになることが,必ずしも心の満足感や生きがい感に結びつかないどころか,むしろ満足感や生きがい感を得るのを困難にしていく傾向があるということだ。(柳田邦夫)」(『生きがいについて 神谷美恵子コレクション』,みすず書房

 

○社会が進歩・発展し,生活水準が向上したことによって,私たちの幸福度は本当に高まったと言えるでしょうか。確かに,高まった面もあるとは思いますが,社会が豊かになったことで,私たちは,互いに支え合ったり助け合ったりする必要性が低下したこともあり,自分の欲望の充足ばかりを追い求めるようになり,欲望の肥大化に歯止めが掛からなくなってしまった挙げ句,どのような恵まれた状況にも満足できなくなってしまい,むしろ自分の人生に不平不満ばかりを募らせるようになってしまったのではないでしょうか。自分の人生に満足できるようになるためには,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになることが不可欠ですが,そのためにも,私たちは,このような豊かな社会で暮らせることを当たり前と思うことなく,その有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになる必要があるのではないでしょうか。このような豊かな社会で暮らせることの有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになるなら,欲望の肥大化にも自然に歯止めが掛かるでしょうし,他者を競争相手(敵)と見なして足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするようなことも自然に減っていくのではないでしょうか(その結果,他者を協力相手(味方・仲間)と見なして助け合ったり,幸せを分かち合ったりするような人間本来の生き方が自然にできるようになるのではないでしょうか。)。(2)(4)(6)(11)(20)関連