実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1151】

「人を罵れば,罵られる。(プラウトゥス)」,「人から受けた罵りは,たちどころに仕返しの罵りを用意する。(プブリリウス・シルス)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

 

○失敗や過ちを犯さない人間はいません。人間なら誰でも失敗や過ちを犯します。したがって,失敗や過ちを犯した人間を厳しく非難するということは,いつか自分も他者から厳しく非難されるということに他なりません。私たちは同じ人間であり,優劣の差などほとんどないに等しいのですから(人間同士の優劣の差など,「団栗(どんぐり)の背比べ」に過ぎないのですから),他者が失敗や過ちを犯したからといって,見下したり,嘲笑したり,鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てたり,正義を振りかざして不寛容に責め立てたりするようなことはやめたいものです。同じ人間同士として,できる限り共感的かつ寛容に対応できるようになりたいものです。他者を厳しく非難することは,多少の憂さ晴らしにはなるでしょうし,自分が偉くなったようで気持ちがいいかもしれませんが,真心や愛情に裏打ちされていない言葉は決して相手の心に届きませんし,厳しく非難するだけでは,相手の人間的な成長や更生にはつながらず,むしろ,相手が素直に反省することを難しくさせるとともに,相手を他罰的(他責的)・悲観的・自棄的にさせてしまい,相手の人間的な成長や更生をかえって困難にさせてしまう危険性が高いと思うからです。(3)(17)関連